彫金(ちょうきん)

あらゆる形の金属の表面を削ったり、切ったりして透かしたり、他の金属を嵌めたり、レリーフとして打ち出したり、鏨(たがね)で文様を彫ったりして加飾する技術。

この技術は鏨の形状と彫り方を変えて、肉合彫り、彫り崩し、毛彫り、片切り彫り、蹴り彫りなどができます。

表面の変化をつけるための方法として、石目、魚々子打ち(ななこうち)があります。凹凸の肉取りをつけて文様を表すものに「浮彫り」、素地の一部を切り抜いて文様を表すものに、透かし彫り(すかしぼり)などがあります。

鍛金(たんきん)のページでも説明してあるように、木目金では異なる金属を重ね合わせたものを炉中で赤熱させて金槌で叩き、鍛錬しながら展伸している最中に鏨(たがね)で彫って模様を出す「彫金」と呼ばれる技術を多用します。

象嵌技術(ぞうがんぎじゅつ)
金属の素地に嵌め込む文様の形をあらかじめ掘り下げておいた所に他の金属を嵌め込む技術です。布目象嵌、線象嵌、高肉象嵌、平象嵌など、多くの技術があります。